みんなの優しさが逆に辛かった円形脱毛症

以前にストレスが原因で、円形脱毛症になったことがあります。幸い当時は長めのヘアスタイルであり、周りの人に気づかれることはありませんでした。また発見したのも自分でしたので、結局仲の良い友人や職場の同僚にもバレることはありませんでした。当時仕事上のストレスを抱えていたために、おそらく原因はストレスだろうと感じていました。しかし後頭部にできた円形脱毛症は思いのほか大きかったために、すぐに皮膚科に行きました。

円形脱毛症を見た先生は「かわいそうに」といった表情を浮かべました。そして看護師さんを呼び、小声で「円形脱毛症だから、患部に薬塗ってあげて」と言いました。おそらく周りの人に気づかれないよう、声を潜めたのだと思います。また美容院へ行ったときも、「円形脱毛症があるので、それが目立たないようにカットしてください」とお願いすると、美容師さんは「わかりました」と返答し、患部周辺を丁寧にカットしてくれました。

幸い、皮膚科でもらった薬を塗り続けて円形脱毛症を治療することができましたが、やはり若かった私の頭にできた円形脱毛は、多くの人にショックを与えたようです。もちろん優しく接してくれた方々の態度は嬉しかったのですが、同時に自分の頭皮に起きていることの重大さが理解でき、複雑な心境でした。